
抱っこひもは育児を便利にする道具です。それはもちろんですが抱っこひもは抱っこする人(ママ・パパ)をラクにさせてくれるだけの道具ではありません。抱っこひもは赤ちゃんの成長をもサポートしてくれる素敵な道具なんです。では抱っこひもが赤ちゃんにどのような影響をもたらしてくれているのか?それを知るために「ベビーウェアリング」という考え方をご紹介したいと思います。
ベビーウェアリングとは?
「ベビーウェアリング」をご存知ですか?近年、育児関係のメディアやブログなどでちょこちょこ見かけるようになった言葉です。ですが初耳という人も多いかもしれませんね。
ベビーウェアリングとはベビーをウェアリングするということなのですが、ウェアリングって何?っておもいますよね。
ウェアリングを英語で表記するとWearingつまりWear+ing。
Wearとは私たちが日頃よく使っている「インナー”ウェア”」「トレーニング”ウェア”」と同じで“着るもの”や”身につけるもの“という意味です。そしてingがつくと”身につけること”という意味になります。
つまりベビーウェアリング(Baby Wearing)とは赤ちゃんを身につけることという意味です。
つまり赤ちゃんをまるで衣服を身にまとうように抱っこするということ。
例えば洋服を着て一日を過ごすというのは秘境の部族などの例外を除けばごく当たり前ですよね。食事や睡眠、外出など全ての行為をすっぽんぽんで行う人はほぼいないはずです(場合によっては犯罪!)。そして大抵の人は洋服を着ていることを一日中気にしたり、意識したりしませんよね。
それと同じで、抱っこを日常のあらゆる場面(料理やお出かけや買い物など)で自然とおこない、なおかつ洋服のようにピッタリと赤ちゃんを自分に密着させて抱っこ(おんぶ)する、これがベビーウェアリングです。
ベビーウェアリングには親子双方に多くのメリットがあるんです(詳しくは後ほど)。ですが、いつでもどこでも赤ちゃんを抱っこするのは実際には不可能ですよね。両手がふさがって何も出来ないし長時間抱っこしようものなら腕がやられます。ひどい場合には腱鞘炎になることも。
そこで抱っこひもの登場です。
抱っこひもがあれば腕を痛めることなくベビーウェアリングができるんです。つまり抱っこひもというのはベビーウェアリングをサポートする道具であるというわけです。
ベビーウェアリングの効果
ベビーウェアリングと連呼していますが、その効果をお伝えしなければ何がいいのか、どう重要なのかが分かりませんよね。というわけで抱っこひもでベビーウェアリングをするメリットについてまとめてみました。
使用者(パパ・ママ)へのメリット
- 赤ちゃんと密着するので重心も一体化するため赤ちゃんの体重が負担になりにくい
- 行動や体温が直に伝わるため、赤ちゃんの体長や気持ちの変化も察知しやすくなる
- 行動をともにすることで赤ちゃんとコミュニケーションが取りやすくなる
赤ちゃんへのメリット
- ママやパパと密着することで安心感を得られる
- 安心感を抱くことでよく眠れる(寝る子は育つ)
- 親から声を掛けられる機会が増え、脳に刺激が与えられる
ベビーウェアリングは赤ちゃんの心と体の健やかな成長にとても有効であり、使用者の体への負担も軽減させてくれます。そしてなによりコミュニケーションを多く取れることが親子双方にとって一番大きなメリットといえます。
想像してみてください。赤ちゃんをベビーベッドでゴロゴロさせている様子、ベビーカーに乗せて散歩している様子、そして抱っこひもで胸元に抱っこしている様子。どの場合が一番多く言葉をかけたり目を合わせたりできると思いますか?
それはお互いの距離が最も近い抱っこひもではないでしょうか。
抱っこされた赤ちゃんはお母さんの言葉かけ、におい、体温、肌の柔らかさ、一つ一つから愛情を感じとっているのです。
コミュニケーションを多く取ることは愛情や信頼関係を築くのにたいへん役立ちます。一日5分のベビーマッサージ、週一回のベビースイミング。それらはすばらしいコミュニケーションですし、愛情をかける親御さんの姿勢もすばらしい。ですが、毎日の家事の時間、買い物の時間にくっついて話しかけてあげる。何気なさすぎて見落としがちですが、こういう時間に最も赤ちゃんが安らげるのではないでしょうか。
なかには産後わずかで職場復帰して子供との時間がほとんどない、そんなお母さんもいらっしゃるでしょう。忙しいからこそたとえば保育園の送迎時間や夕食の準備時間など、共に過ごすちょっとした時間に抱っこひもを使えば、それらの時間が戦場のように慌ただしいだけの時間ではなく、二人にとってすばらしいコニュニケーションの時間になるはずです。バタバタして声掛けの余裕すらないかもしれません。それでも赤ちゃんはお母さんのぬくもりを感じられるだけで嬉しいのです。
全ての抱っこひもでベビーウェアリングができるわけじゃない
密着抱っこするベビーウェアリングの良さを少しはお分かりいただけたのではないでしょうか?私が抱っこひもをもっとも重要な育児用品だと思っている理由はここにあります。
この記事を読んでいただいているあなたには、ベビーウェアリングの意義を感じながら良質な抱っこしていただければな~と思っています。
そしてさらに、もう一つ重要なことをお伝えしなければいけません。
ほんと重要事項ですよ!
抱っこひもなら全てがベビーウェアリングできるわけじゃない!!
抱っこひもと一言でまとめていますが、タイプや形状は様々ですし本当にたくさんの種類があります。きっとここに訪れて頂いたあなたも抱っこひもについて調べていらっしゃるはずなのでご存知かと思います。
そんな抱っこひもの中にはベビーウェアリングの考えを元に設計されたものもあればそうでないものもあります。
もしかしたら「抱っこひもは辛い、痛い、子供が嫌がる」などの抱っこひもあるあるを耳にしたことがありませんか?もしくはすでに抱っこひもで苦い経験をされたことがありますか?
そのように苦痛を与える抱っこひもというのは、抱っこひもとは名ばかりの赤ちゃんを運ぶためだけの道具だったのかもしれません。もしくは誤った使い方によって、抱っこひもを赤ちゃんを運ぶためだけの道具に降格させてしまっていたのかもしれません。快適に赤ちゃんと密着できる抱っこひもはちゃんと存在します。”抱っこひもは辛いもの”と諦めるのはもったいないことです。
抱っこひも選びにおいてはベビーウェアリングが可能な抱っこひもを選び、なおかつそれを正しく使いこなす知識を持つことが非常に重要になります。あなたも今日から「ベビーウェアリング」という言葉を頭に焼き付けて抱っこひもを選んでみてください。
※注「ベビーウェアリング」をググったところ「スリングやラップタイプの密着型抱っこひものことを“ベビーウェアリング”、リュック型(エルゴやベビービョルンなど肩紐をかけるタイプ)を”ベビーキャリア”と呼んで区別する」という説明をしている国内サイトもありますが、リュック型にもベビーウェアリングの概念を元に設計された商品が多々ありますので、ここでは抱っこひものタイプに限らず赤ちゃんをまとうように密着抱っこするという行為をベビーウェアリングと定義します。直訳だとベビーウェアリングは「赤ちゃんを身につける”こと”」、ベビーキャリアは「赤ちゃんを運ぶ”もの”」なので、個人的にはスリングもラップもリュック型もおんぶ紐も全てベビーキャリアと分類されるのではないかと思っています(育児用品の先進国の欧米サイトでも全タイプをベビーキャリアとして紹介しているものが多いように感じます。)
投稿者プロフィール
-
こまりと申します。育児業界で働いていた子育て中のママです。育児の現場で多くのママさんたちと接してきたなかで、育児においていちばん重要なアイテムは抱っこひもであると確信しました。「抱っこ紐を制するものが育児を制す!」抱っこ紐でお悩みのママさんたちのお役に立つべく、ぶちゃけ気味にブログを綴っております。
当ブログとプロフィールの詳細はコチラ




コメントを残す